歌舞伎の舞台からミュージカル、大河ドラマまで幅広く活躍する歌舞伎俳優の尾上松也さん。
2026年9月18日公開の映画『八つ墓村』では名探偵・金田一耕助役で主演を務めていて、あの華のある佇まいが育った家庭が気になりますね。
今回は、尾上松也さんの実家がある場所と、父親・母親の人柄や妹の存在、家系図のルーツまで調査しました。
尾上松也の実家は東京都中央区銀座7丁目
尾上松也さんの実家があったのは、東京都中央区銀座7丁目です。
歌舞伎役者の六代目尾上松助さんの長男として、1985年1月30日に生まれました。
生まれ育った町については、松也さん本人が地域サイト「東銀座エリア」への寄稿で具体的に語っています。
小さい頃は、家の周りにはあまり公園など遊ぶ場所がなく、路地裏でボールを蹴ったり、投げたりして遊んだり、父とキャッチボールをしたり、僕にとってはまち全体が遊び場でした。
引用元: 東銀座エリア「東銀座と私」
歌舞伎座も新橋演舞場も歩いて行ける距離で、まさに芝居町の子だったのですね。
実家の基本的な情報をまとめると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
| 実家の場所 | 東京都中央区銀座7丁目 |
| 最寄り駅 | 東銀座駅・新橋駅 |
| 家族構成 | 父・母・松也さん・妹の4人と父方の祖母 |
| 父 | 六代目尾上松助さん(歌舞伎役者) |
| 母 | 河合盛恵さん(元新派女優) |
| 妹 | 春本由香さん(新派女優) |
| 本名 | 井上龍一さん |
本名の「龍一」は、坂本龍馬から一字をもらった名前です。
両親が龍馬の登場する新派の舞台『寺田屋お登勢』で出会って結婚したことに由来しているそうです。
尾上松也の実家がある銀座7丁目はどんな場所?
尾上松也さんの実家がある銀座7丁目は、高級店と花柳界が隣り合う大人の街です。
当時の町の空気を、松也さんはこう振り返っています。
昼間に新橋演舞場あたりを歩いていると、必ず誰かしらに遭遇していましたね。今より花柳界の方たちもたくさんいらっしゃって、昔からのお店も多かったというのもありますが、歩いていると芸妓のお姉さん方や、どこかのお店の方など、顔なじみの方に必ずお会いして、お菓子やお小遣いをいただいたり…そういう想い出があります。
引用元: 東銀座エリア「東銀座と私」
家族でよく通ったのは、銀座6丁目の焼肉店「十里」や歌舞伎座近くのカレー店「ナイル」だったといいます。
おもちゃの「博品館」には祖母と頻繁に出かけ、休日は歩行者天国にも家族で足を運んでいたそうです。
一方で、子どもが遊べる場所はほとんどなかったといいます。
小学校は別の地域に通っていたため、地元の友達がひとりもいなかったと明かしています。
中学は地元の銀座中学校に進み、初めて近所の友達ができました。
自転車で八丁堀や勝どきの友達を訪ね、空き地で野球をした思い出も語られています。
歌舞伎の稽古と普通の中学生の毎日が同居していたのですね。
尾上松也の父親は六代目尾上松助
尾上松也さんの父親は六代目尾上松助さんで、菊五郎劇団を支えた名脇役です。

本名は井上真一さん、1946年7月13日生まれで、青山学院高等部を卒業しています。
1954年6月の歌舞伎座『源氏物語』で尾上緑也を名乗って初舞台を踏みました。
1971年に二代目尾上松鶴を襲名して名題に昇進し、1990年に六代目尾上松助となりました。
敵役から老け役、女形までこなし、子役時代はテレビ『赤胴鈴之助』の主役も務めた人です。
松也さんが5歳で初舞台を踏んだのは、この松助襲名披露の舞台でした。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 六代目尾上松助(本名・井上真一) |
| 生年月日 | 1946年7月13日 |
| 没年月日 | 2005年12月26日(59歳) |
| 屋号 | 音羽屋 |
| 師匠 | 二代目尾上松緑 |
松助さんは、松也さんが19歳のときに背骨のがんが見つかりました。
それでも2005年11月には車いすで舞台に復帰し、千秋楽まで役を務め上げています。
痛みもすごかったでしょうに『児雷也豪傑譚話』の仙素道人の役を千秋楽まで務め上げました。そんな父の背中を、息子も娘も、見ていたんです
引用元: 女性セブン
最後の舞台から1か月後の2005年12月26日、松助さんは59歳で亡くなりました。
松也さんは20歳で、一門と家族の生活を背負うことになったのですね。
尾上松也の母親は元新派女優の河合盛恵
尾上松也さんの母親は河合盛恵さんで、劇団新派の女優として活動していた人です。
結婚後は舞台を離れ、梨園の妻として夫と子どもを支える立場に回りました。
夫の死後、一家の家計は一気に苦しくなります。
個室代だけで1か月120万円。同じ時期に、同居していた姑が認知症になり、とても自宅では面倒がみられない状態になり、その入院費用が月に30万円。2人の入院費だけで月150万円が出て行ったんです。
引用元: 女性セブン
さらに夫の親友を名乗る人物に3000万円をだまし取られる出来事もあったと語られています。
盛恵さんは54歳のとき、自宅近くの激安衣料品店でパートを始めました。
時給は980円。棚卸しやレジ打ち、いままでそういった仕事をしたことがなかったからすっごく新鮮でした!これが普通の生活だったのか、私のいままでがおかしかったのか、と思ったんです。
引用元: 女性セブン
その後は劇団の手伝いで泊まり込みの生活も経験し、体調を崩してしまったそうです。
見かねた松也さんが「ママ、もう働かなくていいよ」と声をかけたといいます。
2024年11月20日放送のテレビ朝日系『徹子の部屋』では、松也さんが母への感謝を語る場面も放送されました。
苦しい時期を一緒に越えた母子だからこその絆ですね。
尾上松也の妹は新派女優の春本由香
尾上松也さんの妹は、新派女優の春本由香さんです。
1992年12月21日生まれで、松也さんとは8歳差の兄妹になります。
本名は井上真由香さんで、堀越高等学校を卒業し、劇団新派に所属しています。
芸名の「春本」は、祖父である新派俳優・春本泰男さんから受け継いだ姓です。
2016年9月の『九月新派特別公演』では、兄妹での共演も実現しました。
2020年にはドラマ『課長バカ一代』で兄妹共演を果たしています。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 春本由香(本名・井上真由香) |
| 生年月日 | 1992年12月21日 |
| 所属 | 劇団新派・松竹エンタテインメント |
| 夫 | 俳優の吉永秀平さん(2022年7月13日入籍) |
| 子供 | 2025年5月6日に長男が誕生 |
由香さんは2025年5月7日、自身のインスタグラムで第1子の誕生を報告しました。
本日2025年5月6日14時5分に第一子、男の子を出産致しました
引用元: スポニチアネックス
松也さんにとっては甥にあたる男の子ですね。
幼いころから妹をとてもかわいがっていたと伝えられていて、叔父になった喜びも大きかったのではないでしょうか。
尾上松也の家系は新派と歌舞伎
尾上松也さんの家系は、新派と歌舞伎、そして邦楽の世界にまたがっています。
いわゆる歌舞伎の名門ではありませんが、両親の家系をたどると芸に囲まれた一族です。
家系をまとめると、次のようになります。
| 続柄 | 人物と肩書き |
| 父 | 六代目尾上松助(歌舞伎役者) |
| 母 | 河合盛恵(元新派女優) |
| 祖父 | 春本泰男(新派の名脇役) |
| 祖母 | 清元延はる寿(新橋芸者・清元節の唄方) |
| 叔父 | 清元邦寿(清元流三味線方) |
| 叔父 | 大谷桂三(初代尾上松也) |
| 妹 | 春本由香(新派女優) |
「尾上松也」という名跡は、もともと叔父の大谷桂三さんが名乗っていました。
松也さんは二代目としてこの名を継いだことになります。
初舞台が決まったのは、父の襲名披露会見の前日でした。
当時の松竹会長・永山武臣さんの「息子はいくつになった?出しちゃえ」という一言がきっかけだったそうです。
祖母と清元、祖父と新派、父と歌舞伎。すべてが今の芸の土台になっているのですね。
尾上松也の実家は父の死後どうなった?
尾上松也さんの実家である銀座7丁目の家は、父の死後に売却されています。
母の盛恵さんによると、売却したお金も生活費として残らなかったそうです。
銀座の家を引き払ってからは、月30万円の戸建てに一家で住んでいましたが、それじゃあダメだというので、月19万円のマンションに“ダウンサイジング”することに決めました。
引用元: 女性セブン
引っ越し資金がなく、知人から80万円を借りたとも明かされています。
残った30万円は、松也さんが毎月2万円ずつ返していたそうです。
その後の住まいは祐天寺駅の近くだったと語られています。
現在の自宅の場所は公表されていません。
売却された銀座の家がどうなったかも明らかにされていないため、跡地の状況は不明です。
ただ、松也さんは今も舞台のある東銀座周辺に通い続けています。
家はなくなっても、育った町との縁は切れていないのですね。
尾上松也の実家のエピソード
尾上松也さんの実家にまつわるエピソードを3つ紹介します。
どれも今の仕事につながる話です。
父から受け継いだ3人の弟子
父が亡くなったとき、松也さんは3人の弟子に「他の方に弟子入りし直してくれて構わない」と伝えました。
しかし全員が「坊ちゃんについていきます」と答えたそうです。
松也さんはこの3人を「父親から受け継いだ一番の財産」と語っています。
20歳で背負った責任が、その後の自主公演『挑む』の原動力になったのですね。
父の影響で大の巨人ファン
松也さんの趣味は野球で、父の影響を受けた読売ジャイアンツの大ファンです。
小学生のころは少年野球チームに所属していました。
学校や歌舞伎座へ行くときも、鞄にグローブとボールを入れて持ち歩いていたといいます。
今も歌舞伎役者や大道具スタッフの草野球チームでプレーしていて、父との路地裏のキャッチボールが原点になっているようですね。
堀越高校からの長い友情
松也さんは堀越高等学校に通い、俳優の生田斗真さんと同級生でした。
高校時代は互いの家を頻繁に行き来する仲だったそうです。
中村七之助さんや松本潤さんは1学年上ながら、今も交流が続いています。
銀座の家に友人が集まっていた時間も、いまの人脈の土台になっているのかもしれませんね。
まとめ
今回は、尾上松也さんの実家がある場所と、父親・母親の人柄や妹の存在、家系図のルーツまで調査しました。
- 尾上松也さんの実家は東京都中央区銀座7丁目で、歌舞伎座や新橋演舞場が徒歩圏の芝居町です。
- 父親は六代目尾上松助さんで、2005年12月26日に59歳でがんのため亡くなりました。
- 母親は元新派女優の河合盛恵さんで、夫の死後は時給980円のパートまでして家計を支えています。
- 妹は新派女優の春本由香さんで、2025年5月6日に長男が誕生し松也さんは叔父になりました。
- 祖父は新派の春本泰男さん、祖母は清元延はる寿さん、叔父は大谷桂三さんという芸の一族です。
- 銀座の実家は父の死後に売却され、一家は戸建てからマンションへ住まいを移しました。
20歳で家族と一門を背負った日々と、銀座で育った芝居の記憶。
その両方があったからこそ、尾上松也さんは歌舞伎の外でも輝ける俳優になったのですね。
2026年9月18日公開の映画『八つ墓村』での金田一耕助役も楽しみです。
