小説家の蝉谷めぐ実(せみたにめぐみ)さんが、いま注目を集めています。
2026年6月11日、第175回直木賞の候補作が発表され、「見えるか保己一」で初のノミネートを果たしました。
受賞歴は多いにもかかわらず、どんな人物なのかを知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、蝉谷めぐ実さんのプロフィール・経歴・本名、そしてある国民的アイドルグループとの深い縁について調査しました。
蝉谷めぐ実のwikiプロフィール
まずは蝉谷めぐ実さんの基本情報をまとめます。
| 項目 | 内容 |
| 本名 | 非公開 |
| ペンネーム | 蝉谷めぐ実(旧ペンネーム:蝉谷魚ト) |
| 生年月日 | 1992年7月23日 |
| 年齢 | 33歳(2026年6月現在) |
| 出身地 | 大阪府豊中市 |
| 学歴 | 早稲田大学文学部演劇映像コース卒業 |
| 職業 | 小説家・大学職員(兼業) |
| ジャンル | 歴史時代小説 |
| デビュー年 | 2020年 |
| 代表作 | 化け者心中、見えるか保己一 |
本名は非公開で、現在の「蝉谷めぐ実」自体もペンネームです。
デビュー時は「蝉谷魚ト(せみたにとと)」という別のペンネームを使っていましたが、第11回小説野性時代新人賞を受賞したことを機に、現在の筆名へと改めました。
「本名」「蝉谷めぐ実」で検索している方も多いようですが、本名については公式に明かされていません。
ユニークなペンネームの変遷も、蝉谷さんらしいこだわりが感じられますね。
蝉谷めぐ実の出身地・学歴・経歴
大阪・豊中市生まれ
蝉谷めぐ実さんは1992年7月23日、大阪府豊中市で生まれました。
豊中市は大阪北部に位置する住宅都市で、落ち着いた文化的な雰囲気の街として知られています。
幼少期から本が好きで、以下のような歴史ものや異世界ものに夢中になったといいます。
- 夢枕獏の「陰陽師」
- 手塚治虫の「火の鳥」
- 横山光輝の「三国志」
小学生時代は目立ちたがり屋で競争心が強く、クラスの朗読に気合いを入れていたとのことです。
早稲田大学で歌舞伎を研究
大学は早稲田大学文学部の演劇映像コースへ進学。
ここで出会ったのが、のちの作品の根幹となる「歌舞伎」でした。
「昔の女形は普段も女性の格好で過ごしていた」という事実を授業で知り、「なんですと!?」と衝撃を受けたのが、時代小説の世界に飛び込むきっかけだったと語っています。
卒業論文のテーマも「文化文政時代の歌舞伎」というこだわりぶりです。
広告代理店・大学職員として働きながら執筆
大学卒業後はまず広告代理店に就職。
この時期は現代小説を書いて新人賞に応募していましたが、なかなか手応えをつかめなかったといいます。
やがて「本当に好きなものを、好きなように書いていない」と気づいた蝉谷さんは、時間に余裕のある職場への転職を決断。
現在は早稲田大学の職員として働きながら、歴史時代小説を執筆するというスタイルを確立しています。
資料の山に埋もれながら書いたそうで、本業と執筆を両立するバランス感覚は、並大抵のことではありません。
蝉谷めぐ実のデビューと受賞歴
「蝉谷魚ト」として新人賞を受賞
2020年、「蝉谷魚ト(せみたにとと)」のペンネームで応募した『化け者心中(ばけものしんじゅう)』が、第11回小説野性時代新人賞を受賞してデビューを果たします。
受賞後にペンネームを「蝉谷めぐ実」に変更しました。
デビュー作「化け者心中」は、江戸の歌舞伎の世界を舞台にしたミステリー。
「好きという感情によって問題が解決へ導かれる」というテーマが文壇から高く評価され、複数の文学賞を連続受賞する快挙となりました。
デビューから6年で積み上げた受賞歴
| 年 | 受賞・出来事 |
| 2020年 | 第11回小説野性時代新人賞(化け者心中)でデビュー |
| 2021年 | 第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞(化け者心中) |
| 2021年 | 第27回中山義秀文学賞(化け者心中) |
| 2022年 | 第10回野村胡堂文学賞(おんなの女房) |
| 2023年 | 第44回吉川英治文学新人賞(おんなの女房) |
| 2024年 | 第15回山田風太郎賞(万両役者の扇) |
| 2024年 | 咲くやこの花賞(万両役者の扇) |
| 2026年5月 | 第39回山本周五郎賞(見えるか保己一) |
| 2026年6月 | 第175回直木賞候補(初ノミネート) |
デビューからわずか6年で、文壇の最高峰・直木賞の候補に名を連ねるまでになった蝉谷さん。
賞の多さがそのまま実力の高さを物語っていますね。
蝉谷めぐ実と大野智の関係は?
蝉谷めぐ実さんを語るうえで、もうひとつ欠かせないのが嵐・大野智さんとの縁です。
文藝春秋PLUSに「嵐・大野くんは命の恩人です」というエッセイを寄稿しているほど公言している、大野智さんの熱烈なファンということです。
このエッセイは2026年5月31日の嵐ラストライブを受けて書かれたもので、大野智さんへの想いを全力で綴っています。
インドまで飛んだロケ地巡り
なかでも圧巻なのが、大学2年生のときのインド旅行エピソードです。
友人から「インドに行こう」と誘われ、一度は断ろうとした蝉谷さん。
ところが「大野くんの映画のロケ地巡りしようよ」というひと言が飛んできたとたん、気がつけば領事館でビザを取得していたといいます。
目的はガンジス川でもタージ・マハルでもなく、大野智さん主演の映画「怪物くん」のロケ地でした。
好きな人の作品の舞台に自ら足を運ぶ——そのエネルギーは、時代小説の資料集めに全力を尽くす蝉谷さんのスタンスと、どこかつながっているように思えます。
嵐のドラマは視聴率のためにテレビの前で待機
大野さんが出演するドラマは「毎週録画し、可能であれば視聴率のためにテレビの前で待機するタイプ」だったと明かしています。
録画するだけでなく、視聴率にまで貢献しようとするその姿は、とことん突き詰める蝉谷さんらしいエピソードといえるでしょう。
嵐ラストツアーで流した涙
2026年5月31日、東京ドームで26年半の歴史に幕を下ろした嵐。
蝉谷さんはこのラストツアーにも参加し、名古屋公演では「あまりに眩しくって涙が出た」と綴っています。
この嵐のラストライブからわずか11日後にあたる6月11日、直木賞候補の快報が届きました。
「嵐・大野くんは命の恩人です」というエッセイを書いた人物が、同じ文藝春秋から直木賞候補作を出しているというのも、なにか運命的なものを感じさせますね。
現在も大学職員として働きながら、精力的な執筆活動を続けていらっしゃいます。
蝉谷めぐ実の直木賞初候補作「見えるか保己一」
2026年6月11日に第175回直木賞候補となった「見えるか保己一(みえるかほきいち)」は、2026年3月13日にKADOKAWAから刊行されました。
「保己一」とは江戸時代に実在した国学者・塙保己一(はなわほきいち、1746〜1821)のことです。
幼少期に失明しながらも学問を志し、国内最大の叢書「群書類従(ぐんしょるいじゅう)」の編纂という前代未聞の大事業を成し遂げた偉人。
のちにヘレン・ケラーも尊敬の念を示したと伝えられています。
江戸時代の全盲の国学者・塙保己一。類稀なる記憶力で学者として輝かしい経歴を築いていく保己一だったが、その傍らに常にあったのは、晴眼者――妻、学者仲間、弟子らとの、すれ違いだった。
引用元:KADOKAWA「見えるか保己一」作品紹介
蝉谷さんがこれまで描いてきた歌舞伎の世界を初めて離れ、全盲の国学者を主人公に選んだ意欲作です。
本作は2026年5月に第39回山本周五郎賞も受賞しており、今年もっとも評価された時代小説のひとつといえます。
選考会は2026年7月15日(水)に都内で行われ、結果は即日発表される予定です。
まとめ
蝉谷めぐ実さんは1992年大阪府豊中市生まれ、早稲田大学文学部卒業の時代小説家です。
大学職員として働きながら執筆を続け、デビューからわずか6年で直木賞候補という目覚ましいキャリアを歩んでいます。
嵐・大野智さんの「命の恩人」という熱烈なファンとしての一面も持ち、インドまでロケ地巡りに飛んでしまうほどの情熱の持ち主です。
「好きなものには全力を尽くす」という姿勢が、小説の世界でも発揮されているのかもしれません。
7月15日の選考会で悲願の直木賞受賞となるか、楽しみに見守りましょう!
