フリースタイルスキーのスロープスタイルとビッグエアで五輪2大会の日本代表に選ばれ、23歳で現役を引退した近藤心音さん。
その近藤さんがインスタのストーリーズで代表チーム内での出来事を明かし、大きな反響が広がっていますよね。
今回は、近藤心音さんの発言全文の要点と、いじめ・パワハラ告発の内容、そして引退理由や世界選手権の強制棄権をめぐる経緯まで調査しました。
近藤心音の発言はインスタのストーリーズ
近藤心音さんの発言は、2026年8月24日に自身のインスタグラムのストーリーズへ連続投稿された長文です。
「ごめんなさい、ちょっとそろそろ我慢の限界なので話します」という書き出しから始まりました。
3つに分けて投稿された内容の柱は、次のとおりです。
| 投稿 | 主な内容 |
| 1つ目 | 代表合宿の研修会での発言への疑問、選手からのいじめ、帯同トレーナーからのパワハラ |
| 2つ目 | 引退理由と、日本のフリースキー界に変わってほしいという願い |
| 3つ目 | 「批判だけをしている文章ではないはずです」と読者に理解を求める呼びかけ |
近藤心音さんは投稿の目的について、事実を晒し上げて満足しているのではなく、次世代の子どもたちの努力が報われる世界であってほしいから勇気を持って発信していると説明しています。
単なる怒りの表明ではないという点を、本人が何度も強調している内容でした。
ストーリーズは24時間で消えるのため、投稿から24時間以内であれば本人のアカウントで全文を閲覧できます。
次の章から、要約をわかりやすくご紹介します。
近藤心音の告発の内容と発言全文の要点
近藤心音さんが告発した内容は、選手からのいじめ、帯同トレーナーからのパワハラ、そしてコーチへ訴えた際の対応という3つに大きく分かれます。
時期は世界選手権後の海外遠征中から、ミラノ・コルティナ五輪の期間中にかけてです。
選手から受けたいじめと無視
近藤心音さんは、世界選手権が終わってからの海外遠征中に、複数の選手から嫌がらせやいじめを受けていたと明かしました。
具体的な行為として挙げたのは、話しかけても無視されること、集団での「省り行為」、そして自分の名前とアカウントを載せたSNSへの誹謗中傷でした。
ここで使われた省り行為という表現は、本人の投稿にあった言葉のままです。
一緒に遠征を回る仲間からの行為だったとして、こんなチームでなければここまで修復不可能なほど深く傷つくことはなかっただろう、とつづっています。
トレーナーから受けたパワハラ
ミラノ・コルティナ五輪の期間中については、近藤心音さんはフリースタイルスキーSSBAHPの帯同トレーナーからパワハラを受けていたと主張しました。
インスタグラムのDMの背景写真が、英語のスラングで悪態を書いたものに変更されていたといいます。
さらに、けが後に五輪会場で滑りの調整をしたあと、コースは膝が耐えられないと分かって泣いていた場面で、耳元で嫌味を言われ続けたと記しました。
出場できないと決まった後は一度も治療を行ってもらえなかったとし、実際に治療やケア、最後まで出場するためのサポートをしてくれたのは日本オリンピック委員会から帯同したドクターとトレーナーだったと述べています。
コーチに訴えた時の反応
近藤心音さんは、被害をナショナルチームのコーチに訴えたものの、取り合ってもらえなかったとしています。
ナショナルチームのコーチに、選手からのいじめ・トレーナーからのパワハラを訴えた時、〝お前が今はセンシティブになり過ぎてるだけだ〟と言われました
引用元: 東スポWEB
この対応が、チーム内で問題が処理されなかったことを示すやりとりとして受け止められています。
疑問視した研修会での発言
投稿のきっかけになったのは、代表チームの合宿で行われた脳しんとうについての研修会でした。
近藤心音さんは、その場で選手の取り組みを否定するような複数の発言があったとしています。
そして、そういう状況に陥ったときにそれぞれの選手やコーチにとって何がベストかを話し合うための研修会ではないのかと疑問を投げかけました。
引退後も競技に関わる立場から見て、看過できない場面だったようです。
近藤心音のいじめ・誹謗中傷は誰から?
いじめやパワハラを行ったとされる人物について、近藤心音さんは実名を明らかにしていません。
報道でも個人が特定できる情報は出ていません。
投稿で示されたのは、あくまで立場です。
海外遠征中のいじめは複数人の選手から、パワハラはフリースタイルスキーSSBAHPの帯同トレーナーから、そして訴えを退けたのはナショナルチームのコーチという書き方でした。
そのうえで近藤心音さんは、ネット上の誹謗中傷の送り主にも触れています。
世界選手権の強制棄権・オリンピックの欠場、どちらも誹謗中傷のほとんどは顔も知らない会った事もない他人でした。でも一部は元々友達だと思っていた選手、コーチ、トレーナーでした
引用元: スポニチアネックス
大半は面識のない他人だったものの、一部は身近なチーム関係者だったという指摘です。
この点が、今回の発言が単なる中傷被害の訴えにとどまらない理由になっています。
なお、全日本スキー連盟がこの件についてどのような対応を取るかは、現時点では発表されていません。
近藤心音の引退理由は「心が死ぬ」
近藤心音さんが挙げた引退理由は、2度の大きなけがに加えて、チームの環境そのものでした。
投稿の2つ目では、ここに居たら、この場所に身を置き続けたら心が死ぬと思ったとつづり、だから離れた、離れるしか選択肢がなかったと明かしています。
2026年6月8日の引退発表では「体と心を守る為にも、身を削る挑戦はここまでだな」という表現にとどめていた部分の、より踏み込んだ説明にあたります。
そのうえで、誰かを貶し潰し合うチームではなく、皆がお互いを称え合い尊敬し合えるチームになってほしいと願いを記しました。
憧れて尊敬できるチーム・選手・コーチ・トレーナーであってほしいという言葉も添えています。
競技から離れる決断の裏に何があったのか、ようやく本人の言葉で語られた形です。
近藤心音のスロープスタイル棄権と欠場
近藤心音さんは五輪2大会でスロープスタイルのスタート台に立てず、いずれも公式練習中のけがが原因でした。
この2度の棄権と欠場が、今回の発言の背景になっています。
世界選手権での強制棄権
世界選手権での強制棄権については、近藤心音さんが自身の投稿の中で「世界選手権の強制棄権」と表現しています。
この棄権に至った詳しい事情は公表されていません。
近藤さんは2025年3月のFISフリースタイル&スノーボード世界選手権に、女子スロープスタイル・ビッグエアの日本代表として派遣されていました。
棄権をめぐってはネット上で誹謗中傷を受け、その一部が身近な関係者からのものだったと語っています。
ミラノ五輪欠場までの経緯
ミラノ・コルティナ五輪では、近藤心音さんは2026年2月5日のスロープスタイル公式練習で転倒し、救急搬送されました。
診断は左膝の前十字靱帯と内側側副靱帯の損傷、半月板と骨挫傷でした。
それでも7日の予選には出場を目指し、競技開始の約30分前までスタート位置で準備を続けました。
しかし空中技が不可能と判断して棄権し、もう1種目のビッグエアも欠場して早期帰国となっています。
2022年の北京五輪も公式練習で右膝を負傷して2種目を欠場しており、2大会連続で代表に選ばれながら試合に出られませんでした。
棄権後には、SNSのコメント欄に心ないメッセージが届きました。
近藤心音さんはそれを公開し、これまでの生き様も競技のことも知らない人が今の状況の自分にこんな酷いことを投げつけてくるのは許せない、と反論しています。
近藤心音のフリースタイルスキーの経歴
近藤心音さんは2003年2月19日生まれ、長野県白馬村出身のプロスキーヤーです。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 近藤 心音(こんどう ここね) |
| 生年月日 | 2003年2月19日 |
| 出身地 | 長野県北安曇郡白馬村 |
| 競技 | フリースタイルスキー(スロープスタイル・ビッグエア) |
| 所属 | オリエンタルバイオ |
元スキー選手の両親の影響で3歳からスキーを始め、小学5年生で本格的に競技へ進みました。
両親はどちらも元スキー選手で、白馬村では知られた競技一家です。
父親・母親それぞれの経歴や妹については近藤心音さんの家族構成の記事でまとめています。
約12年間の競技生活で残した主な足跡は、次のとおりです。
| 年 | 主な出来事 |
| 2018年 | 世界ジュニア選手権スロープスタイル3位 |
| 2021年 | 世界選手権スロープスタイル9位、ビッグエア15位 |
| 2022年 | 北京五輪代表に選出、公式練習での負傷で欠場 |
| 2025年 | W杯スロープスタイルで自己最高の4位 |
| 2026年 | ミラノ・コルティナ五輪代表に選出、負傷で棄権 |
| 2026年 | 6月8日に現役引退を表明 |
引退後はプロスキーヤーとしてライダー活動に転換し、妹の選手活動のサポートや次世代の育成にも関わっていく考えを示しています。
競技の第一線を離れた立場から声を上げた背景には、この次世代への思いがあるようですね。
まとめ
今回は、近藤心音さんの発言全文の要点と、いじめ・パワハラ告発の内容、引退理由や世界選手権の強制棄権をめぐる経緯まで調査しました。
- 近藤心音さんの発言は2026年8月24日にインスタグラムのストーリーズへ連続投稿された長文で、3つに分けて公開されました。
- 告発の内容は、海外遠征中に複数の選手から受けた無視や集団での省り行為、五輪期間中に帯同トレーナーから受けたパワハラが柱になっています。
- コーチに被害を訴えた際は「センシティブになり過ぎてるだけだ」と言われたとして、チーム内で問題が扱われなかったことも明かしました。
- いじめやパワハラを行ったとされる人物の実名は公表されておらず、選手・コーチ・トレーナーという立場のみが示されています。
- 引退理由については、2度のけがに加えて「ここに居たら心が死ぬ」と感じたためだとつづっています。
- 世界選手権の強制棄権とミラノ五輪の欠場では、いずれもネット上で誹謗中傷を受け、その一部は身近な関係者からのものだったと語りました。
日本のフリースキー界が良い方向に変わってほしいという願いから発せられた言葉が、どんな形で受け止められていくのか注目したいですね。

