2024年2月26日福岡県みやま市の小学校で、給食に入っていたうずらの卵が喉に詰まって窒息死するという痛ましい事故が発生しました。
亡くなったのは小学校1年生の7歳の男子児童。
ご遺族のお気持ちを察するといたたまれません。
なぜこのような事故が起こってしまったのか詳しく調査しました。
みやま市うずらの卵で誤嚥死亡事故の小学校はどこ?
事故があったのは、福岡県のみやま市立桜舞館小学校です。
きょう午後0時40分ごろ、福岡県みやま市の桜舞館小学校で小学1年の男子児童が「給食中に詰まらせて息ができない」と消防に通報がありました。
引用元:TBS NEWS DIG
とてものどかで自然豊かな場所にある小学校です。
みやま市立桜舞館小学校の給食メニューは何?
みやま市教育委員会によりますと、児童が喉に詰まらせたのは、給食の「みそおでん」に入っていたうずらの卵だったということです。
ウズラの卵は長さ3センチ、直径2センチで、これまでも給食でたびたび使われていたといいます。
教育委員会では当面、給食でのウズラの卵の使用を控えるほか、大きな食材は小さく切って食べるといった指導を徹底すると決定しています。
みやま市立桜舞館小学校の給食のうずらの卵でなぜ窒息?
うずらの卵で窒息するという事故は、今まで聞いたことがありません。
なぜこのようなことが起こったのでしょうか。
政府広報オンラインの情報によると、乳幼児では、直径6mmから20mmの大きさの食品の場合、喉を詰まらせる危険性があるといいます。
また、噛めずにつるっと滑って吸い込んでしまう食品はさらに危険度が上がります。
今回のうずらの卵は、その二つの条件に合っていたことになります。
今回の窒息死事故を受けて、昨年9月に東京都内の認定こども園での同様の事故を思い出した方も多いのではないでしょうか。
その時は、給食に出たブドウを食べた4歳の男児が亡くなりました。
過去にも様々な食材を喉に詰まらせて亡くなってしまう悲しい事故は、後を立ちません。
日頃から口にしているお菓子や果物でも、食べ方によっては窒息を引き起こすため注意が必要だといいます。
日本小児呼吸器学会気道異物予防ワーキンググループ代表の今井丈英医師(小児科)は「ウズラの卵やプチトマトなどは、つるっと滑って吸い込んでしまうことがある。食品の大きさに注意し、しっかりかんで食べてほしい」と指摘。
引用元:yahooニュース
厚生労働省の調査によると、2014~19年に食品をのどに詰まらせるなどによる窒息で、14歳以下の子どもが80人も死亡しているそうです。
大人でも食品が喉に詰まりそうになり、ヒヤッとする時はあります。
14歳以下の子供の死亡者数がこれほど多いということは、成長してきたと思っても何があるかわからないということですね。
このような球状の食品は丸ごと食べさせると窒息するリスクがあるため、小さな子供、高齢者は特に、4等分にするなどの対応が必要のようです。