2016年に横浜市の旧大口病院で起きた点滴中毒死事件で、殺人罪などに問われた元看護師の久保木愛弓さん。
事件から年月がたった今も、判決は最高裁まで争われたのか、現在どこの刑務所にいるのかが気になる人は多いですよね。
今回は、久保木愛弓さんの現在と事件の動機、判決の経緯や家族の現在について調査しました。
久保木愛弓の現在は?刑務所はどこ
久保木愛弓さんは現在、無期懲役の受刑者として服役中です。
2024年6月の東京高裁判決が翌7月に確定し、刑が執行される立場になりました。
1987年1月7日生まれなので、2026年時点で39歳になります。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 久保木 愛弓(くぼき あゆみ) |
| 生年月日 | 1987年1月7日 |
| 元の職業 | 看護師(旧大口病院に勤務) |
| 刑 | 無期懲役(2024年7月に確定) |
| 現在 | 受刑者として服役中 |
2018年7月の逮捕からは、すでに8年以上がたったことになります。
刑務所はどこ?
久保木愛弓さんがどこの刑務所で服役しているかは、公表されていません。
判決の確定を伝えた報道でも、服役先の刑務所の名前には触れられていませんでした。
確定後に本人が近況を語ったという報道も、今のところありません。
刑務所の場所が分からない以上、現在の暮らしぶりについても明かされていないのが実情です。
仮釈放はいつ?
無期懲役は刑期の終わりが決まっていない刑で、法律上は10年を過ぎると仮釈放の対象になります。
ただし実際の運用は厳しく、近年は仮釈放までの平均が30年を超える傾向にあります。
久保木愛弓さんの場合、逮捕時の31歳から数えても、社会に戻れるかどうかが分かるのはかなり先になりそうです。
一審の判決では、次のような言葉も伝えられています。
「生涯をかけて償ってほしいと思っています」
引用元: 東京新聞
裁判所が求めたのは、長い時間をかけた償いだったことが分かります。

刑務所の場所が出てこないのは、受刑者の周りの人を守る意味もあるのかもしれませんね。
久保木愛弓の事件とは?現在までの経緯
久保木愛弓さんの事件は、2016年9月に旧大口病院の4階病棟で発覚した、点滴への消毒液混入による連続中毒死事件です。
入院中の患者の点滴に、界面活性剤を含む消毒液「ヂアミトール」が混入されていました。
事件が明るみに出る前の7〜9月の82日間で、同じ病院では48人の患者が亡くなっていたことも分かっています。
ただし、そのうち殺人罪で起訴されたのは3人です。
| 年月 | 出来事 |
| 2016年9月 | 点滴への消毒液混入が発覚 |
| 2018年7月 | 当時31歳の久保木愛弓さんを殺人容疑で逮捕 |
| 2018年12月 | 患者3人の殺人罪と5人分の殺人予備罪で起訴 |
| 2021年11月 | 横浜地裁が無期懲役の判決(求刑は死刑) |
| 2024年6月 | 東京高裁が控訴を棄却し無期懲役を維持 |
| 2024年7月 | 上告されず無期懲役が確定 |
発覚から逮捕までは約2年かかっていて、捜査が長引いた事件でもありました。
逮捕前は関与を否定していましたが、取り調べのなかで犯行を認めたと報じられています。
舞台となった病院は、その後「横浜はじめ病院」に名前を変えました。
事件の発覚から刑の確定まで、8年近い時間がかかったことになりますね。
久保木愛弓の動機は?裁判での認定
裁判で認められた久保木愛弓さんの動機は、自分の勤務中に患者が亡くなり、家族への説明を迫られるのを避けるためでした。
そのために、自分が勤務していない時間に患者が亡くなるよう、点滴に消毒液を混ぜていたとされています。
きっかけは、担当していた患者が亡くなったとき、同僚から自分の落ち度を指摘されたことでした。
それ以来、勤務時間外に患者を死亡させることを考えるようになったと認定されています。
背景には、看護の仕事で抱えていた強い不安があったようです。
一審の横浜地裁は、自閉スペクトラム症(ASD)の特性から、患者の家族への対応に不安を抱え続けたことが動機につながったと判断しました。
犯行時はうつ状態にあったものの、責任能力はあったと認めています。
二審の東京高裁も、ASDの特性とうつ状態が事件に色濃く反映したと指摘しました。
恨みや怒りではなく、不安から逃れたい気持ちが出発点だったという点が、この事件の特徴といえそうです。

家族への説明が怖いという気持ちが、命を奪うことにつながったと思うとやりきれないです…。
久保木愛弓の判決は?最高裁への上告は
久保木愛弓さんの判決は、一審・二審とも無期懲役です。
最高裁へは検察側・弁護側のどちらも上告せず、2024年7月に無期懲役が確定しました。
そのため、最高裁での審理や判決は行われていません。
| 審理 | 判決の内容 |
| 一審(横浜地裁・2021年11月9日) | 無期懲役(求刑は死刑) |
| 二審(東京高裁・2024年6月19日) | 検察・弁護側双方の控訴を棄却 |
| 最高裁 | 双方が上告せず、2024年7月に確定 |
裁判は検察が死刑を求めるなかで進み、死刑か無期懲役かが大きな争点でした。
一審は死刑を回避して無期懲役
2021年11月9日、横浜地裁の裁判員裁判で久保木愛弓さんに無期懲役が言い渡されました。
検察は死刑を求刑していましたが、判決は完全責任能力を認めたうえで、更生の可能性を理由に死刑を避けています。
判決要旨では、その理由が次のように述べられています。
「死刑にするにはちゅうちょを感じざるをえず、死刑にするのをやむをえないと言えない」
引用元: 東京新聞
一方で、久保木愛弓さん本人は、結審前の最終意見陳述で「死んで償いたい」と話していました。
二審の東京高裁も無期懲役を支持
一審のあと、検察は量刑が軽すぎるとして控訴し、弁護側も責任能力の判断に誤りがあると控訴しました。
2024年6月19日、東京高裁の三浦透裁判長は双方の控訴を棄却しています。
二審は、反省の態度や更生の可能性を踏まえた一審の無期懲役を支持しました。
最高裁へは上告せず確定
二審判決のあと、検察側と弁護側はどちらも最高裁への上告を見送りました。
死刑を求めていた東京高検は、判決内容を精査したが上告理由を見いだせなかったとコメントしています。
これにより、裁判は最高裁に進むことなく、2024年7月に無期懲役で終わりました。
久保木愛弓の家族の現在は?
久保木愛弓さんの家族が現在どうしているかは、報じられていません。
家族はいずれも一般の方で、氏名や職業、住まいなどは公表されていません。
判決確定後に家族がコメントを出したという報道や、弟についての新しい情報は見つかりませんでした。

家族も一般の方なので、静かに見守りたいところですね。
久保木愛弓さんの生い立ちや母親との関係は、別の記事で詳しく取り上げています。
まとめ
今回は、久保木愛弓さんの現在と事件の動機、判決の経緯、刑務所、家族の現在について調査しました。
- 久保木愛弓さんは現在、無期懲役の受刑者として服役中です。刑務所がどこかは公表されていません。
- 無期懲役は10年を過ぎると仮釈放の対象になりますが、近年は平均30年を超える運用が続いています。
- 事件は2016年に旧大口病院で発覚し、入院患者3人の殺人罪と5人分の殺人予備罪で起訴されました。
- 動機は、自分の勤務中に患者が亡くなり、家族への説明を迫られるのを避けるためと認定されました。
- 判決は一審・二審とも無期懲役でした。最高裁へは双方が上告せず、2024年7月に確定しています。
- 家族はいずれも一般の方で、氏名や住まいは公表されていません。家族の現在は報じられていません。
一審の判決が求めた「生涯をかけた償い」が、今も続いているといえそうです。

