2025年3月、すき家の鳥取南吉方店で味噌汁にネズミが混入していたという投稿がSNSで拡散され、大きな話題となっています。
この衝撃的な情報の真偽について、投稿日の不自然さや公式発表の不在など、様々な観点から詳しく調査していきます。
<2025年3月22日22:00追記>
すき家を運営するゼンショーホールディングスは、公式にネズミ混入を認め謝罪しました。
すき家鳥取南吉方店の味噌汁にねずみ混入!画像あり
まずは、この話題のきっかけと詳しい内容について見ていきましょう。
話題になったきっかけ
2025年3月、Xユーザーの滝沢ガレソさんが投稿した内容がきっかけでこの問題が広まりました。
滝沢ガレソさんは、すき家鳥取南吉方店のGoogleレビューに「味噌汁の中にネズミが混入していた」という口コミと写真が掲載されていることを発見し、SNSに投稿しました。
この投稿が瞬く間に拡散され、多くのユーザーの注目を集めることになりました。
【閲覧注意】ネズミ混入の状況
問題となっているのは、すき家鳥取南吉方店の味噌汁にネズミが丸ごと混入していたという、衝撃的な内容です。
Googleレビューに投稿された画像には、味噌汁のお椀の中にネズミらしきものが入っている様子が写っています。
ねずみ部分はモザイク処理しています。

味噌汁のお椀の大きさやレンゲの大きさから比較すると、かなり大きなネズミが入っていたことがわかります。
これほど目立つものが提供前に気づかれなかったというのは不自然に感じる点です。
投稿によれば、お客さんが気づいて保健所やすき家本社に報告したとのことですが、その後の対応については明らかになっていません。
<2025年3月22日22:00追記>
その後の対応は、以下の通りです。
- 建物のクラック(ひび割れ)などへの対策
- 従業員への衛生管理教育を実施
- 提供前の商品状態の目視確認を徹底する
同店は一時閉店し、異物混入に繋がる可能性のある建物のクラック(ひび割れ)などへの対策や従業員への衛生管理教育を実施し、発生2日後に営業を再開したという。同社は「全国の店舗に対しても、提供前の商品状態の目視確認を徹底するよう改めて指示を行った」と説明した。
引用元:産経新聞
なぜネズミが混入したのか?
公式発表によると、混入原因は、
「みそ汁の具材をお椀に入れて複数個準備をする段階において、そのうちの1つのお椀の中に異物が混入していたと考えられています。当該従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠ったため、異物に気付かずに提供が行われました」
としています。
すき家鳥取南吉方店の味噌汁にねずみ混入は本当だった・・・
この話題については、不審点が4つほどありました。
そのため、ネット拡散された当初は、デマなのではないかとも言われていました。
詳しく見ていきましょう。
1:投稿日付の不審点
この騒動の最大の不審点は、Googleレビューに記載されていた日付です。
レビューには「2028年1月21日(火)午前8時」という明らかに未来の日付が記載されていました。

これは単純な入力ミスの可能性もありますが、信頼性を大きく損なう要素となっています。
もし2025年の誤りだとしても、3月に話題になるまでに約2ヶ月の時間差があることになります。
通常、このような深刻な食品衛生問題は発生直後に大きなニュースとなるはずです。
この時間差も不自然に感じる点の一つです。
2:公式発表の不在
もう一つの不審点は、この件に関する公式な報道やニュースが見当たらないことです。
投稿者は保健所とすき家本社に連絡したと主張していますが、投稿から時間が経過した今でも公式な発表や対応に関する情報は確認できません。
これほど深刻な食品異物混入事件であれば、保健所の調査や会社からの謝罪、店舗の一時閉鎖などの対応が行われるのが通常です。
しかし、そのような動きが見られないことから、情報の信憑性に疑問が生じています。
3:味噌汁提供方法からの考察
すき家の味噌汁の提供方法についても考察する必要があります。
Googleレビューのコメント欄には、以前この店舗でアルバイトをしていたという人の証言があり、「味噌汁は鍋から継ぐ」「具がセットしてあるお椀に味噌汁を注ぐ」という流れだと説明しています。
この提供方法を考えると、お椀に具材をセットする段階、または味噌汁を注ぐ段階で、ネズミのような大きな異物に気づく可能性が高いです。
特に朝の忙しい時間帯だったとしても、これほど明らかな異物を見落とすことは考えにくいという指摘もあります。
SNSでの反応を見ると「ネズミ一匹まるごとはやばい」「すき家行ってネズミ定食出されたら辛い」といったコメントがある一方で、「さすがに嘘くさい」「なぜその場で店員に伝えなかったのか」という疑問の声も多く見られます。
4:画像の信頼性
この投稿がデマである可能性を示す4つ目の理由として、画像の信頼性が挙げられます。
現在のデジタル技術では、画像の加工や合成は比較的容易に行えます。
また、リアルな玩具のネズミを使用した可能性も否定できません。
通常、飲食店で異物混入があった場合、その場で店員に伝え、対応を求めるのが自然な行動と言えます。
しかし、その経緯についての詳細な説明がないことも不自然です。
すき家鳥取南吉方店の味噌汁にねずみ混入がデマだった場合の処分は?
今回は事実でしたが、もしこの投稿がデマだった場合、どのような処分が科されるのか見ていきます。
法的責任の可能性
もしこの投稿が意図的なデマだった場合、投稿者は以下のような法的責任を問われる可能性があります。
可能性のある処分 | 内容 |
---|---|
損害賠償請求 | 企業イメージ低下による損害として数百万円〜数千万円の請求が考えられます |
名誉毀損罪 | 3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります |
偽計業務妨害罪 | 3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります |
特に大手チェーン店は、ブランドイメージを守るために厳しい対応を取ることが多いです。
近年では「バズりたい」という理由だけで虚偽の情報を投稿するケースが増えていますが、その代償は非常に大きいものとなります。
SNS上での制裁
法的責任だけでなく、SNS上での制裁も考えられます。
SNS上の制裁 | 内容 |
---|---|
アカウント凍結 | 利用規約違反によりアカウントが停止される可能性があります |
社会的信用の失墜 | 実名が特定された場合、就職や生活に影響が出る可能性があります |
炎上リスク | 虚偽投稿者として批判の的になる可能性があります |
回転寿司チェーンでの「醤油ぺろぺろ事件」など、食品関連の悪質投稿に対しては社会的に厳しい目が向けられています。
たとえ「冗談のつもりだった」としても、企業の信用を傷つける投稿は深刻な結果を招く可能性があります。
まとめ
すき家鳥取南吉方店の味噌汁にネズミが混入したという投稿について、様々な角度から検証してきました。
投稿日の不自然さ、公式発表の不在、味噌汁提供方法の観点からみても、当初はデマの可能性が高いと見られていました。
公式発表によると、該当店舗だけではなく、全国の店舗に対しても、提供前の商品状態の目視確認を徹底するよう改めて指示を行ったとあります。
今後は、このようなことが発生しないように願います。