大阪・吹田市の放課後デイサービスで利用者の少年に暴行を加えたとして、「アルプスの森」の代表・宇津慎史容疑者ら3人が逮捕されました。
「アルプスの森」は昨年12月に利用者の少年が亡くなる死亡事故が発生しています。
今回は犯行現場であるアルプスの森吹田の場所と暴行事件の内容、過去の死亡事故について詳しく調査しました。
【アルプスの森・吹田】宇津慎史が暴行で逮捕!
今回逮捕されたのは、アルプスの森代表者である宇津慎史容疑者ら3人です。
- 代表・宇津慎史容疑者(60)
- 児童発達支援管理責任者・宇津雅美容疑者(65)
- 児童指導員・棟方日出海容疑者(62)
宇津雅美容疑者は、慎史容疑者の兄です。
アルプスの森・吹田の場所はどこ?
宇津慎史容疑者が施設長を務める施設の場所を詳しく見ていきましょう。
こちらは施設のホームページです。
事業内容は、障がい者の生活介護事業・放課後等デイサービス・自動発達支援です。
今回の事件は、この放課後等デイサービスという就学児が対象となる障がい者支援事業で発生しました。
大阪府吹田市芳野町16-3
犯行内容は?
3人は2023年2月と3月、放課後等デイサービス施設で当時15歳だった重度知的障害がある利用者に、暴行をした疑いがもたれています。
その犯行内容は、
- 床にたたきつける。
- 髪をわしづかみにする。
- 頭を壁に打ち付ける。
- 頭突きや足蹴りをする。
- バランスボールで顔面を殴るたりする。
無抵抗の人間に、何があったとしてもやってはならない信じられない行為ですね。
また、この少年だけではなく別の利用者にも暴行していたというのです。
日常的に暴行があったということですね。
事件発覚のきっかけは?
暴行事件が発覚したきっかけは、警察が施設の防犯カメラを調べていたところ、暴行の一部始終が映っていたことで明るみに出ました。
警察は3人の認否を明らかにしていません。
そもそも、なぜ警察が防犯カメラの映像を調べていたかというと、過去にこの施設で起こった死亡事故が「業務上過失致死の疑い」があり、調査をしていたためです。
【アルプスの森・吹田】死亡事故まとめ!
アルプスの森では、2022年12月に死亡事故が発生しています。
この施設では、去年12月に職員が当時13歳だった別の少年を見失い、少年は近くの川に入って死亡しているのが見つかっています。
引用元:Yahoo!ニュース
どのような事故だったのか、詳しく見ていきましょう。
事故が発生したのは、放課後等デイサービスの送迎時です。
13歳の清水悠生(はるき)さんは送迎車で「アルプスの森」に到着。
車から降りて職員と一緒に施設に入るところでした。
しかし悠生さんは突然、職員の手を振りほどき、走り出してしまったのです。
車から入り口までわずか4メートルほどで起きた出来事でした。
職員は悠生さんの行方を見失い、一週間後に遺体で発見されました。
なぜ事故は起きてしまったのでしょうか。
悠生さんの保護者と施設が話し合って決めた「支援計画書」には、
と書かれていました。
しかし、吹田市の調査によると事故当日は職員1人で対応していたことが発覚。
その職員は「1人でできると思った」と話しています。
さらに過去に何度も職員1人で対応していたことも明らかになりました。
悠生さんの母親は、悲痛な想いを以下のように語っています。
悠生さんは衝動的に動くことがあったため、施設と保護者で障害の特性を共有していたことが守られず、車を降りてから入り口までわずか4メートルの距離で安全対策が出来ていなかったことで、大切な命を失うことになってしまいました。
「ご家族にもつらい思いをさせてしまい、大変申し訳なく思っています。しかし詳細についてはコメントできません」
行政処分中に利用者に暴行がひどい!
悠生さんの死亡事故を受け、吹田市はアルプスの森に「重大な過失があった」として、新規利用者の受け入れを3カ月停止する処分を下しました。
死亡事故があったのは2022年12月、今回明らかになった暴行事件があったのは、2023年2月と3月。
死亡事故発生直後の行政処分を受けている期間中に、利用者に対して暴行を加えていたということになります。
悠生さんの死亡事故について、保護者に対して謝罪をしていましたが、真に反省の気持ちがあったのか疑ってしまいますね。
今回の逮捕を知った悠生さんの母親・亜佳里さんは以下のようにコメントをしています。