伊勢崎市の公園で12人を噛んだ犬の飼い主が、狂犬病予防接種や市への登録申請もしていなかったことがわかりました。
驚愕で恐ろしい事実の報道に、世間は騒然となっています。
犬の飼い主は、7頭の四国犬を飼っていたことがわかっています。
7頭の狂犬病予防接種と市への登録について、一体どうなっているのか調査しました。
伊勢崎の四国犬は狂犬病予防接種・登録もしてない?!
この噛みつき事故は、群馬県伊勢崎市の公園で小学生と大人12人が四国犬にかまれて大騒ぎになっています。
9日、この犬が狂犬病の予防注射を打っていなかったことが分かりました。
伊勢崎市への取材結果は以下となります。
犬の飼い主には、狂犬病予防法として、下記2点を義務づけています。
- 市町村への登録
- 年1回の狂犬病の予防注射
噛みついた犬はこの登録がなく、予防注射をした記録がないということです。
また、犬の飼い主は全部で7頭の四国犬を飼っていますが、市役所への登録は3頭だけ。
この3頭の予防注射の記録もおよそ10年前が最後だということです。
7頭全てこの10年間狂犬病の予防接種を打っていなかったということですね。
狂犬病は発症すると致死率100%の恐ろしい病気です。
伊勢崎の四国犬狂犬病予防未接種!噛まれても大丈夫!?
狂犬病は全ての哺乳類で感染経路となるようですが、そのほとんどが犬からの感染によると言われています。
現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。
しかし狂犬病は、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で発生しているため、万一に備えて予防接種は重要なのです。
いつどこから日本に侵入してこないとも限りませんからね。
狂犬病は、噛まれた傷口などから唾液中に含まれる狂犬病ウイルスにより感染します。
噛まれてから発症するまでの潜伏期間は、1カ月から2カ月程と言われており、最初は、発熱、頭痛、倦怠感など、風邪に似た症状がみられます。
日本では昭和32年以降、狂犬病は確認されていません。
感染の可能性は低いですが、ある程度時間が経過するまで、不安ですよね。
伊勢崎の今後の対策は?
8日、伊勢崎市は飼い主に対して狂犬病予防法に基づき、行政指導を行いました。
警察は動物愛護法違反や過失傷害について調べを進めていましたが、狂犬病予防法違反などの疑いもあるとみて調べています。
行政で飼い犬全ての登録、予防接種状況を管理することは不可能なので、飼い主のモラルが必要ですね。