2024年2月、群馬県伊勢崎市の公園で、子供や大人12人が四国犬に噛まれて怪我をする噛みつき事故が発生しました。
12人も噛まれるという衝撃的な事態に世間は騒然としていますが、なぜこの様なことが起こってしまったのでしょうか。
今回は、噛んだ犬の飼い主は特定されているのか、その後飼い主や犬がどうなったのか調査しました。
【伊勢崎】四国犬事件の概要
2月7日午後4時頃、伊勢崎市田中島町にある2か所の公園付近で、噛みつき事故は発生しました。
被害者:小学生4人と大人2人
被害者:小学生5人と大人1人
被害者の年齢は、7歳から63歳までの合わせて12人となり、大変な事故となってしまいました。
11人は軽傷で、1人は別の病院に運ばれ10針程縫合する大怪我になったようですが、命に別状はないということです。
軽傷の方は、消毒をして化膿止めの処置をしています。
しかし、公園近くを散歩していた小型犬のトイプードル1匹も四国犬に噛まれ、その後亡くなってしまったそうです。
トイプードルは17歳だったようで、突然の愛犬の命を奪われた飼い主は、「その日は眠れなかったし、ご飯も食べられなかった。自分の子どもと同じですから。」と話しています。
長年可愛がってきた愛犬を、このような悲惨な事故でお別れすることになってしまった悲しみは計り知れません。
【特定】伊勢崎の四国犬の飼い主の名前や住所は?
大変な事故を起こしてしまった犬の飼い主は誰で住所はどこなのでしょうか。
現在までに公表されている情報はこちらです。
飼い主の男性は取材でこのように答えています。
「犬は塀がある庭などで管理していて、逃げ出さないようにしていたつもりだった。どこから逃げたかわからず、これまで人などにかみつくようなこともなかった。逃げ出さないようにしていたつもりだった。本当に申し訳なく思っている。今以上に厳重に対策をとっていきたい」
自宅の広さなどは不明ですが、7頭も飼っているということなので、お世話をする人手や犬舎の広さなど、相当厳重な管理が必要になりますね。
四国犬は危険?
噛んだ犬の犬種は、四国犬ということでした。
四国犬は危険なのか、今回噛んだ犬の特徴と合わせて見ていきましょう。
今回、噛んだ犬の特徴はこちらです。
- 犬種 四国犬
- 性別 オス
- 年齢 2歳
- 体長 1m30cm
四国犬は四国原産ですが、主に高知県に多く生息する中型の犬種です。
日本犬のなかでは、最もオオカミに似ていると言われています。
四国犬の特徴はこちらです。
- 性格:飼い主に忠実で勇敢。忠誠心が強いが故に知らない人に警戒心が強い。
- 体高 46~55cm(地面から肩甲骨までの距離)
- 体重 15~30kg
もともと狩猟犬のため攻撃性も強く、飼い主以外には噛みつきやすい性格の犬種です。
飼い主がしっかりコントロールできるように、幼犬期から徹底した社会化を行う必要性があります。
大人が趣味で飼う、もしくは狩猟犬として飼うような犬種ということで、一般的な家庭で飼う犬種ではないようです。
今回噛んでしまった四国犬は、体長が1m30cmほどあり、目撃した人は「柴犬より明らかに大きく、秋田犬よりは小さいくらい」と話しています。
一般的な四国犬よりも、かなり大きかったようですね。
飼い主や噛んだ四国犬はその後どうなった?
警察は、飼い主に対して動物愛護法違反と過失傷害の疑いなど視野に入れ、当時の状況を詳しく調べています。
もちろん被害者には、治療費や慰謝料の損害賠償義務が発生します。
噛んだ犬はどうなってしまうのか気になりますね。
咬傷事故を起こしてしまった犬は、「動物愛護及び管理に関する条例」に基づき、場合によっては殺処分となるケースがあります。
しかし、即殺処分となるケースは多くありません。
以下、様々な要素から検討されるようです。
犬は現場で捕まえられ、動物愛護センターに預けられました。
捕獲する際は、落ち着いていておとなしかったようです。
今回の事故は、どう考えても管理を怠っていた飼い主の責任で、犬が殺処分になるのは賛否両論ありそうですね。
興奮した犬の対処方法は?
四国犬に限らず、もし興奮状態の犬に遭遇した場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
動物病院の院長の話しによると、以下のように行動すると良いとのことです。
「こういう場合、背中を向けないで、静かに後ろに下がっていくという感じで、遠のいていただくのが一番いい。可能な限り犬の目を見ずに、なるべく高い所に逃げてほしい。」
今回被害に遭った子供たちは非常にショックを受けて怖がっていたようで、心のケアをしっかりしてあげて欲しいですね。